




静岡は全国有数のお茶処。
お茶を飲む時には
お気に入りのお茶菓子が並びます。
お茶のお供は、やっぱり餡(あん)。
その餡をしっとりもちもちの薄生地で
包み込んだこの焼き菓子は、
口の中でお茶とともに溶けていきます。
昔も今もこれからも。
お茶を愛し、
お茶の時間を愛する
すべての「茶人」に捧げるお菓子。
それがこの静岡まんじゅう、茶人餅。


あんこのふるさと、
静岡から。
製餡業発祥の地と言われる静岡は「あんこのふるさと」とも言われています。
あんづくりには欠かすことのできない水も南アルプス水系の豊富で良質な地下水に恵まれています。
小豆は北海道の十勝地方を中心とする産地から厳選したもの。製餡業者が扱う中では最上級クラスのものを使用しています。
粒が一つずつふっくらするよう丁寧に炊き上げたこだわりの小豆あんを、餅粉をベースに素材を練り合わせたもちもちの生地でくるんだ茶人餅は、シンプルで飽きのこない味わいながら、他にない食感の静岡まんじゅうです。

もっちりしっとり
クセになる生地。
素材選びから焼き上げまで、一つひとつの工程に妥協を許さず、職人の技と心を込めて仕上げています。
小麦粉は風味と口どけの良さを追求し、厳選したものを使用。
卵と砂糖の配合は、餡との調和を考え抜いた黄金比で、しっとりとした食感と優しい甘みを生み出します。
焼き加減にも細心の注意をはらって、表面は香ばしく、中はふんわりと。
口の中に広がるやさしい甘さに、ついついお茶が進みます。


茶人たち
中に一枚、茶人の紹介カードが入っています。
(カードは全部で6種)
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栄西
1141年-1215年
日本最初の茶園を開いたとされ、中国の書物をもとに「喫茶養生記」を著しました。「茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり。」という文章で始まり、お茶は健康と長寿のもとであると茶の薬効を説きました。
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明恵上人
1173年-1232年
僧侶として素晴らしい功績を残したその一方で、栂尾の茶栽培の基礎を築いた人であり京都の茶の始祖として有名です。
明恵のつくった茶は最も由緒正しい茶とされ「本茶」と呼ばれました。 -

千利休
1522年-1591年
戦国時代から安土桃山時代にかけての茶人で、千家茶道の祖であり、わび茶の大成者といわれています。
天下人・織田信長や豊臣秀吉の茶頭として仕え、世に「天下一の茶の湯者」と称されました。 -

豊臣秀吉
1537年-1598年
大茶会を開催し、身分を問わず茶の湯をはじめることを命じました。 多くの名物茶道具を披露することで自らの権力を誇示していたそうです。豪華で派手好みな秀吉の黄金の茶室が有名です。
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徳川家康
1542年-1616年
家康公は一六○七年に現在の静岡県にある駿府城に入城して隠居の身となり、茶の湯を愉しみました。
秋になると山奥から後熟した茶の入った壷を大名たちに運ばせた、お茶壺道中行列が有名です。

古谷充子
東京都生まれ 日本大学芸術学部卒業 セツモードセミナー卒業 安西水丸氏に師事
主な仕事に「シルバー川柳」シリーズ、映画「滝を見にいく」「体操しようよ」メインビジュアルなど

